33歳独身OLが卵子凍結をした理由

卵子凍結

初めまして、33歳独身東京在住のゆいです。薬剤師免許持ちで外資系製薬会社で開発職をしています。
最近卵子凍結をやってみました。一人でも多くの方に卵子凍結という選択肢があることを知っていただき、また卵子凍結について真剣に考える機会を持ってもらえたらなと思っています。

この記事では最近卵子凍結をした私が、自分の経験やメリット、デメリットを共有することで

・卵子凍結に興味があるけど今一歩踏み出せない方
・「出産のタイムリミットが迫っているのは分かっているけど、今結婚する予定もないし出産する予定もない」という焦りがある未婚女性の方

が、卵子凍結について自分なりの結論を出すことを後押ししたいと思います。

卵子凍結はやったほうがいいの?

私は卵子凍結はやってもやらなくてもどっちでもいいと思っています。みんなやった方がいい!とは全く思いません。
ただ、卵子凍結について真剣に検討しないまま年齢を重ね、出産が難しくなる年齢になってから「あの時卵子凍結しておけばよかった」と後悔することだけは避けてほしい。
私と同年代の30代前半の未婚の方には、今この時に卵子凍結にかかるコストや手間などを考慮した上でやるのかどうかということを考える機会を是非持って欲しいです。
そしてそれを「今やるのか」「1年後にやるのか」「2-3年後にやるのか」では大違いなのです。

私自身今子供が欲しいのかと言われるとわかりませんし、将来子供が欲しくなるかもわかりません。
でも、その上で得られるメリットとかかるコストや手間を比較した結果メリットの方がはるかに大きいと感じたので卵子凍結をしました。
「卵子凍結」についてこの年齢で検討して、自分なりに決断を下して実行に移すことができとても幸運だったと感じています。

卵子凍結のメリット、デメリット

卵子凍結の情報収集のために本を2冊ほど読みました。そこでわかったメリット、デメリットは以下の通りです。

メリット

  • 若い時に卵子を凍結しておけば、歳をとっても若い頃の妊娠率を維持できる。
  • 意外と2-3週間という短期間でできる。(卵子凍結には確実にゴールがあるので、不妊治療とは違う)

デメリット

  • コスト(病院によるが大体100万円程度。不妊治療は保険適応になりましたが、独身女性の卵子凍結は完全に自費です!涙)
  • 頻回の通院が必要(人や病院によって異なりますが、私は合計6回通院しました。うち3回はスケジューリングできたので会社が休みの土曜日に、その他の3回は仕事を抜けて通院しました。)
  • 副作用のリスク(卵巣が過度に刺激を受けてしまい卵巣過剰刺激症候群になる可能性がある。腹痛、お腹が張る、吐き気がするなどの症状が現れる、基本的には安静にしていれば自然治癒。)

実際やってみての個人的な感想としては「結婚や出産に対する変な焦りがなくなってメンタルが安定した」のが最大のメリットでした。
自覚している以上に焦りを感じていたようで、やると決めたその時から楽になって背中から羽が生えたようでした。
まさに、100万円で未来の自分へプレゼントを渡す感覚です。積立NISA等やっている方も多いと思いますが、感覚としてはそれと類似しています。笑

感じたデメリットとしては、やはりそれなりにお金や通院などでコストがかかるなということでした。


費用面では、100万円という金額がすぐに準備できるのかがまず考慮すべき要素になると思います。


私の場合、どちらかというと通院できるかということが心配でした。
未婚で卵子凍結を検討する方は忙しく働く女性が多いと思うのですが、「仕事が忙しくて休めないから」などという理由で卵子凍結を先延ばしにしても、会社は自分の人生に責任取ってくれないですよね。


数ヶ月とか数年というスパンであれば自分のキャリアに響く可能性がありますが、せいぜい2-3週間ですし、通院回数が少ないクリニックを選べば仕事を休む(それも午前休や時間休でよく、終日休む必要はない)回数は1-3回程度だと思います。

コロナでの出勤停止と比べれば大したことないですよね。

副作用のリスクに関しては心配される方も多いと思うのですが、私の背景が薬剤師であることもあり「どんな治療にだってリスク・ベネフィットはあるものだ」と思っているので、大きな壁にはなりませんでした。
この辺りの考え方はコロナワクチンで国民のリテラシーが上がったのではないかと思います。

卵子凍結はいつやるべきなのか?

一言で言えば30代前半の方は、「今でしょ!」です。

採卵数と年齢別出産率は以下の通りです。
28歳の場合:採卵数10個で80%、20個で94%
34歳の場合:採卵数10個で75%、20個で91%
37歳の場合:採卵数10個で53%、20個で75%
40歳の場合:採卵数10個で30%、20個で52%
42歳の場合:採卵数10個で21%、20個で36%
44歳の場合:採卵数10個で7%、20個で15%

妊孕性は、20代後半から徐々に衰え始めて30代半ばから急激に低下します。(恐ろしい・・・)


その要素として大きいのが卵子自体の年齢で、若い卵子を凍結させておけば妊娠の可能性を若い頃と同様に維持することができます。

アメリカの生殖学会も言われているそうですが、やはり30代後半から急激に採卵数と出産率に差が出てくるのでより高い可能性を残したい場合には30代前半で検討するのが良いと思います。


さらに、若い方が一度の採卵でたくさんの卵子を採取することができるので、なおさら有利ですよね。


28歳と34歳だと6歳差でもそんなに変わりませんが、それ以降は2-3歳の差なのに下がり方が大きいですよね・・・どーんと下がる・・・

出典:https://www.instagram.com/dr.yuka_okada/

もちろん、30代後半以降になっても出産される方はたくさんいます。
ただし私の場合、婦人科系の疾患を持っているため(卵巣膿腫、子宮内膜症)元々妊娠しづらい身体だろうという意識があり、30代前半のうちの卵子を保管しておくことのメリットはとても大きいと感じました。

上記のような経緯で私は卵子凍結の実施を決断しました。

次の記事について

次の記事では

・実際のどんなことをするのか(実際のスケジュール、検査内容など)

について書いていきたいと思います。

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