33歳独身OL 卵子凍結の実際のスケジュール

卵子凍結

33歳独身東京在住のゆいです。薬剤師免許持ちで外資系製薬会社で開発職をしています。
最近卵子凍結をやってみました。一人でも多くの方に卵子凍結という選択肢があることを知っていただき、また卵子凍結について真剣に考える機会を持ってもらえたらなと思っています。

前の記事では、以下について記載しました。
・卵子凍結はやったほうがいいの?
・卵子凍結のメリット、デメリット
・卵子凍結はいつやるべきなのか?

この記事では、

 ・卵子凍結では、実際どんなことをするの?(スケジュール、検査内容など)

について書いて行きます。

卵子凍結では、実際どんなことをするの? ースケジュール、検査内容などー

私の場合、初診から採卵完了まで1ヶ月弱でした。通院回数は6回でした。
私は低容量ピルを服用しており卵巣機能がもともと抑えられていたため、同年代の平均よりも来院回数が多くなりましたが、少ない方は4回、平均で5回に抑えられるようです。
具体的にイメージできるように具体的な来院日と実施した検査などを記載して行きます。

初診 1時間半程度

予約を取って初診。ちなみに、私は善は急げで思い立って翌日の診察予約を入れました。笑

まず担当医とカウンセリングをします。
私はあらかじめ本を読んでいることとやることは決まっていることを告げたので実施する前提で話をしてもらいました。

カウンセリングの内容

  • 卵子凍結のメリット、デメリット
  • 未受精卵凍結の処置や流れ、費用 など

検査

  • 経膣エコー:子宮や卵巣に病気がないかを確認されます。その時点での卵子の数なども教えてもらえました。 ※性交渉経験がない場合には経腸エコー(お尻から入れる)もやってもらえるところもありますので、先生に相談してみてください!当たり前ですが、性交渉経験なくても卵子凍結していいんです。
  • AMH検査(血液検査):卵巣の中に卵子がどれくらい残っているかを調べるための検査。同年代の中央値、平均値などと比較してもらい、採取卵子数を予測します。 20-30分で検査結果出るので、すぐに結果を踏まえてカウンセリングしてもらえました。
  • そのほかの血液検査:感染症や肝機能や腎機能などをみます。安全性が問題ないか確認するための検査です。多くの医療機関では外部の検査会社で検査するので検査結果到着まで数日かかります。

私の場合、AMH値は低容量ピルを服用している場合の年齢相応値なので、目標採卵数は10個。
ただし、片方の卵巣に卵巣嚢腫があり、そちらからは採卵できないので半分の5個くらいになるかも、とのことでした。
(エコーで卵子を見ながら吸引するのですが、膿腫があると卵子が見えないので採取できないそうです。)

次回は、月経開始1-3日目に来院するように言われました。
ピルを服用している場合には、最終服用日から1-3日目に来院です。

私は低容量ピルを服用していたので、先に会社が休みの土曜に来院する予定を立て、そこから逆算してピルの中断日を決めました。

スケジュール調整のため&卵子を休ませて良いコンディションにするために卵子凍結前に低容量ピルを服用される方もいらっしゃるそうです。
ちょっと期間はかかりますが、なるべく仕事をお休みしたくない方はピルを飲んで生理スケジュールを調整することを検討しても良いと思います。

採卵開始日(生理1-3日目)1時間半程度

ピルを前々日で終了して、土曜に来院しました。会社休まなくて良いのは助かります。

診察

前回の血液検査の結果安全性に問題なしとのことで、正式に卵子凍結の薬剤投与を本日から実施することが決定。

検査

経膣エコー

薬剤

注射を投与してもらいます。私は注射苦手ではないので全然大丈夫でしたが、コロナワクチンを接種した時と同程度の痛みでした。(副反応はなかったです。)

翌日からは自己注射を5日間に渡り実施することになっていたので、看護師さんにやり方を教えてもらいました。

また、これ以降はしばらく内服薬の投与を毎日行いました。

自己注射について

最初は大丈夫かな?と心配でしたが、針も細いし、浅くしか刺さないので、私はやってみて「全然痛くないやん!」と思いました。
また、自己注射できないとなると毎日通院することになり、めちゃくちゃ来院回数の負担が増えます。
注射器も簡単に扱えるようにきちんと作られていますので、皆さんもできます!
ぜひチャレンジしてくださいね。

採卵途中日①(生理8-10日目:つまり前回の1週間後)1時間程度


前回の1週間後でOKなので、また土曜に来院しました。会社休まなくて良いのは本当に助かる!

早ければこの来院で◯日後に採卵する、と決まるそうなのですが、
エコーの結果、卵子がまだ十分に育ってないので、2日後に再来院することになりました。

採卵途中日②(前回の2日後)1時間程度


月曜なので仕事を抜けて通院。エコーの結果、卵子がまだ十分に育ってないので、2日後に再来院することになりました。

採卵途中日③(前回の2日後)1時間半程度


水曜なので仕事を抜けて通院。エコーの結果「卵子8個くらい育ってます。2日後に採卵します。」と決定。

採卵時刻を決定し、そこから逆算した排卵誘発剤の点鼻薬の投与時刻を告げられます。
私はこの当日夜の22:30と23:00に実施しました。この点鼻薬は時間遵守です!

採卵日(前回の2日後)3.5時間程度

この日にはだいぶお腹が張る感覚があり、卵子育ってるな!と自分でも感じるほどでした。
9時に来院し、着替えて、声をかけられたら採卵室に入ります。
緊張しましたが、私は全身麻酔をして、注射されて眠くなって・・・目が覚めたら終わってました。笑
当たり前ですが、全身麻酔していれば意識ないので痛くないです。

2時間程度個室で休んだ後、先生の診察に入り当日取れた卵子の数について説明を受けました。
私の場合は11個採取できたが、4個は未成熟だったので保管できたのは7個でした。

下腹部に針を刺すので、それなりに出血はあって鈍痛もありました。ただ「まぁ少し痛いね」くらいで、よくなるのもわかっていたので全然我慢できる程度でした。

12時には帰れましたが、全身麻酔のせいもあってぼーっとしてしまいこの日は全休しました。

採卵後の経過


卵子凍結の副作用として卵巣過激刺激症候群があります。
これは排卵誘発剤に卵巣が過剰に反応し、卵巣が腫れることにより、腹部膨満感、腹痛などの症状が現れるものです。


私は軽度の卵巣過激刺激症候群になり、お腹が明らかにぽこっと出て、歩くと響く感じがしました。
家でテレワークしている分には問題なかったと思うのですが、そのまま出張に行ってしまったので飛行機に乗ったりするのは結構しんどかったです。


採卵後1週間くらいで軽快しました。

全体の感想

全体の感想としては、

  • 通院や投薬は面倒だったけど、ある程度スケジュール調整できるからなんとかなる。
  • 痛みや副作用はゼロという訳ではないけど全然許容範囲内。

です。

最初は「4回の通院で済むかな」と思っていたのですが、結局6回になったので来院する負担はありました。ただ、前半3回は自分でスケジューリングしてお休みの日に行けたので、とっても助かりました。

私は休みやすい環境なので平日に仕事を抜けても全然問題ありませんでしたが、休み取りにくい方はハードルがあるかもしれないですね。ただ、自分の人生の重要なイベントですし、仕事休んでやればいい!と強く思います。
仕事を理由にして先延ばししても会社は自分の人生の責任取ってくれませんからね。
また、コロナで突然休む人も続出していると思いますので、卵子凍結で休んだって全然いいと思います。笑

ちなみに、私は上司に「卵子凍結やるので、この期間急遽仕事抜けることがもあると思いますが、許してね」と伝えておいたので大きい顔して休むことができました。

副作用などは「きっと何も出ないだろう」と舐めまくっていたので、卵巣過激刺激症候群での腹部膨満感はちょっとびっくりしました。採卵後1週間程度はあんまり体に負担がかかるようなことはしない方がいいですね。この辺は自分の工夫次第だと思います。

さぁ、実際のスケジュールが想像できたでしょうか?

私が卵子凍結を考える忙しい女性に強く言いたいことは、自分の人生のために仕事を休む勇気を持て!と言うことです!あなたの人生、あなたのものです!

次の記事について


・卵子凍結でかかった費用
・卵子凍結の病院の選び方
について書いていきます。

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